テレマーケティング

テレマーケティングのはじまり

テレマーケティングの女性のイメージ

テレマーケティングは、電話で商品やサービスを売り込む営業方法ですが、いつからどこで始まったのでしょうか? ここでは、テレマーケティングの歴史や、定義についてご紹介します。

【テレマーケティングとは】

コールセンター・ソリューションやCTI、CRMという言葉をご存じでしょうか。 意味は分からなくても、雑誌や新聞などで目にする機会は多くなっているはずです。 これらの言葉はテレマーケティングという米国生まれのマーケティング手法のひとつであり、 最近ではIT関連事業や多くの情報サービス企業がこの分野に参入したため、大きな注目を 集めています。 その影響でテレマーケティングという言葉もかなり一般化してきてはいますが、まだ正しい 認識が浸透しているとはいえないのが現状です。

【歴史】

テレマーケティングの歴史は1960年代に米国で始まりました。 その後世界中へと広がり、日本では1980年台に黎明期を迎え、欧米のコールセンター型 テレマーケティングを追う形で成長してきました。 日本ではまず、受付センター業務を中心としたテレマーケティングが導入されはじめました。 損害保険会社の事故受付、エレベーターの保守管理というテレマーケティングサービスなど 立ち上がったのがこの頃です。 またテレビショッピングや折り込みチラシによる通信販売の注文受付が盛んになりはじめた のもこの時期です。

【フリーダイヤル】

1980年代後半に入ると、テレマーケティング業務を専門的に引き受ける業務代行会社の 設立が相次ぎ、アウトソーシングによるテレマーケティングが大きな流れとなりました。 また、より効果的なマーケティング手法としてアウトバウンド(発信)業務が取り入れられ はじめたのもこの頃です。 このような動きと並行して1985年にNTTがフリーダイヤルを開始、1987年には 全国展開が完了し、テレマーケティングの通信インフラとしてフリーダイヤルを導入する 企業が相次ぎました。

【定義】

1994年9月に発表された社団法人日本テレマーケティング協会ステートメントによれば、 テレマーケティングとは「顧客の創造、顧客満足の向上、顧客保持といったマーケティング プロセスをパーソナルで双方向性を持つ通信メディアを通じ、円滑かつ有効に実現する手段 である。」と定義しています。